AH1号線をさらに走ると、聖地ターマニャヒルへの入口付近に大きな門がある。ミャウロアジョンパゴダの山門である。
だが今回のお目当てはパゴダではなく、木造橋。衛星写真を見ていたら、この枝道の先にある湿地帯に橋長さ100mはあろうかという木造橋と思われるものが写っていたのだ。
未舗装のがたごと道を3kmほど進むと湿地帯が見えてきた。
この湿地帯はちょっとした湖の規模で、ザタピン川の最上流部の水源にもなっている。
お目当ての橋は湖を横断する歩行者専用、せいぜいオートバイ程度しか渡れないかぼそい橋なのだ。
きっと橋床が透け透けのウーベイン橋みたいな頼りない橋なんだろうな、と期待しながら来てみると、、、、
あれ? 木造橋がない!?
そして、「祝・土橋開通」みたいなゲートが・・・
来るのが半年遅かった!
湖の両岸から堤を築いて道を造り、中央部にRC造のしっかりした抜水橋がかかっていた。
両岸の村の人々にとってはありがたいインフラ整備だが、木造橋目当ての旅行者にとってはちょっと残念な改良工事であった。やはり、失われつつある風景を見るのならば一刻も早く行かねばならないということなのだ。
仕方がない、岸辺に見えるパゴダにお参りするか・・・
これまで見てきたパゴダの多くが丘の上や山麓などの特徴的な地形に建てられていた。日本の寺院の立地にも似たところがある。
だがこのパゴダは村外れの平坦地にあり、周囲は背の低い林になっている。人がいないせいか、どことなくさびしい雰囲気の場所だ。だがこういうさびしいパゴダはキライじゃない。
田舎にしてはなかなか立派な大きさ。
正面には鐘つき柱。
パゴダは全体が白塗りで、八曜日の仏陀も白い大理石製。
パゴダには多くの場合、付属のタコンタイ(石柱)があるのだがここでは見当たらない。
大パゴダの近くに、もうひとつ小パゴダがあったのでそれが代わりか?
境内のほかの部分を見てみる。
講堂と思われる建物。
得度堂と思われる建物。
僧房と思われる建物。
僧房の横には井戸があった。
井戸の横は水垢離場。
お坊さんはここで体を洗うのだろう。
(2017年01月04日訪問)