タンダウンジーの茶畑

長い戦乱で荒廃してしまった段畑。

(ミャンマーカレン州タンダウンジー)

写真

タンダウンジーの町はずれに到着。

登山口の町タンダウンからは車で1時間。

写真

タンダウンジーの標高は1,200mほどあり、乾季の日中でも気温は30℃以下と過ごしやすい。

カレン州随一の避暑地だ。町にはたくさんの教会があり、キリスト教の聖地にもなっている。

現時点では外国人の立入はたぶん許可制。いまのところネットには日本語の旅行記ほとんど見当たらない。しかし観光地でもあるので視察名目での訪問は難しくはないだろうと思う。

写真
写真

タンダウンジーではかつてその気候を利用して、紅茶の茶葉の生産がさかんだった。町の入口に段畑を見渡せる展望ポイントがあったので車を止めてもらった。

等高線に沿って見事な段畑が築かれているが、チャノキの状態は悪く、畑というよりも荒れ地のような感じだ。聞いた話では、軍事政権時代に茶畑が整備されたが、内戦が続いたせいで管理ができなくなり荒れてしまっているという。

写真

タンダウンジーで購入した紅茶。

パッケージにかつての美しい茶畑の写真が使われている。

写真

かつて民間の茶畑が1,200ヘクタール、軍の茶畑が220ヘクタールあり、軍の製茶工場もあったという。

ところどころ岩に数字が書いてある。畑の番号か。ここが一面の緑の茶畑だったらさぞや壮観だろうなあ。

写真

高原地帯なので、カレン州の他の地域とは気候が異なる。茶だけでなく、果樹なども生産できるのではないだろうか。

写真

内戦で荒れ果ててしまった畑が、また以前の姿を取り戻すことを祈ってやまない。

(2017年01月06日訪問)

林業現場人 道具と技 Vol.7 特集 ズバリ架線が分かる 現場技術大図解

単行本(ソフトカバー) – 2012/9/27
全国林業改良普及協会 編 (著)
スパン長100m~1000m超まで、規模の異なる全国の様々な架線現場を取材し、索張りシステムから、仕事の段取り、集材の手順、技術や工夫まで、その特徴を紹介。

amazon.co.jp

索道の敷設や運用について、写真やイラストを多用したわかりやすいムックです。