松茂中央公園のタコ

襟の造形がなんだかなまめかしい。

(徳島県松茂町中喜来群恵)

徳島県の玄関口である徳島空港は松茂町という町にある。とても小さな町であり、空港と航空自衛隊の敷地が町のかなりの面積を占めている。

徳島空港を出るとすぐに各社のレンタカー屋が並んでいるが、その並びに広い公園がある。松茂町の中央公園だ。この公園にタコがあるというので行ってみた。

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公園の入り口にあったのが巨大なスロープ。これを滑り台と言っていいのかは非常に疑問だ。だが他の何だと聞かれても困る。

滑降部が横に広い滑り台は、下から駆け上がって滑り落ちるのを楽しんだり、その性質を使った鬼ゴッコ的な遊技をするものだと思うが、これでは斜度がゆるすぎて滑りそうにない。

あと考えられる可能性は、自転車やスケボーなどの車輪の付いたもので滑り降りるというのがあるが、だとすれば見た目とは裏腹に相当にアグレッシブな遊具と言えよう。

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スロープの背面はこんな感じになっている。定礎をみると「善意銀行寄付1987」とあった。

左写真の街灯を見ればわかるように、すでにあたりはかなり暗くなっている。どういうわけかこのときコギャルが2人いて、スロープやらタコ山に登っていたので、彼女らを避けて撮影するのに手間取ってしまった。

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スロープのすぐ前にタコがいる。

ここまで見てきた限りでは、タコの左耳の部分のアーチが“なで肩"になっているのが阿波ダコの特徴と言えるかもしれない。

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部分的に塗装し直されているが、色が微妙に合っていなくて、全身がぼろぼろに見えるのが痛々しい。

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以前に見た阿南市のタコと同じように公園のへりにあって外を向いている。

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タコの背面の様子。

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タコの背面には飛行機型の滑り台もあった。

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ボディはスマートな紡錘形で、レトロフューチャーのロケット戦闘機とったイメージだ。

主翼は雲梯になっており、水平尾翼は滑り台へ登るためのタラップになっている。

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コックピットは単座で風防と操縦桿が付いているので、容易に飛行機を操縦している気分に浸れるだろう。

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となると、後部にある滑降部は、敵の攻撃を受けて撃墜されるときの緊急脱出というシチュエーションに使いたくなる。

(2003年08月17日訪問)