徳島市の陸上競技場がある田宮運動公園にUFO型の滑り台があるというので見に行く。
運動公園にはプールも併設されており、夏期には公園の駐車場が有料になる。滑り台の写真を撮るためにしかたなく310円の駐車料金を払った。
UFOは陸上競技場の北西部の公園の中心的な遊具であった。周囲は砂場で、イルカ、タツノオトシゴ、ヒツジ、ワニのライドがある。
UFOというともっとやぼったいものを想像してたのだが、予想に反してダイナミックな作りだ。直径は5mほどで鉄筋コンクリート製。中央の一本の太いシャフトで支えられており全体が傾斜している。
現在は黄色に塗装されているが、以前は青だったという。黄色と緑はどことなくキノコや植物を連想させるが、全体が青よりも色使いは落ち着いて見えるのではないだろうか。
内部への入り口は後方の下部にあるのだが、機体が傾いていることもあって、非常に低くなっている。大人は必死にかがまなくては入れない。
内部の様子。
アニメ「未来少年コナン」に登場する最終兵器ギガントの操縦席を彷彿とさせる。かなり密閉製が高いので、中でスモーク花火でも焚いたらすごいことになりそうだ‥‥。
内部も緑色で塗られているが、一部が剥げて青い下地が見えている。これが本来のカラーだったのだろう。
この滑り台で一番気になるのは、UFOの屋根の上に登って遊んでいいかどうかだ。
背面の低くなっているところからよじ登れば上面に登ることができる。しかし360度がつるつるの斜面だし、特に前縁部は地面から150cmほどの高さがある。下は砂場とはいえ不用意に滑って縁から飛び出すのは危ない。なかなかスリリングな遊具なのである。ちなみに後ろの低くなっている部分は子供が登ったり滑ったりしてペンキが剥げていたが、側面、前面はほとんど子供が滑った痕跡がなかった。
公園にはほかにもUFOをイメージしたと思われる雲梯があった。
滑り台としては、ほかにタラップとスロープだけからなるシンプルな滑り台がある。
このタイプの滑り台は「公団型滑り台」と呼ばれる。
公団型の見本として滑り台保存館#009があるが、左写真で手すり部分の長さを見ると、保存館#009よりも手すりが長く、下部まで続いているという違いがある。
あまり面白みがないと感じられる公団型でも、細かなバリエーションがあるようだ。
(2003年08月30日訪問)