井川町に新しくできた公園があるようなので行ってみた。そこにあったのは2つのスロープ。
ひとつはこの自然の状態のスロープ。
遊び方は、この斜面を段ボールやソリで滑り降りるのだ。ここはたぶん雪が降ったときのみ使用できるのだと思う。
もうひとつは、人工芝(?)のようなマットが敷き詰めてある本格的なスロープ。こちらはオールシーズン遊べそう。
その気になれば芝スキーができるのではないか。
案内板をみると、管理等でソリを貸し出しているという。
さて、冒頭の記事は2003年9月だが、その後2004年にこの公園にはゾーブというアトラクションが設置され、イカワXパークと改称された。
2005年7月に再訪したのでその様子を紹介しよう。
公園はゾーブだけでなく、インラインスケートのコートなども備えていて、かなり先進的な公園になったといえるだろう。
受付で料金を払う。
ゾーブに乗るとき水の中に入るので、着替え(Tシャツや短パン)なども必要に応じて有料借りられる。
これがゾーブ。
ビニールで出来た二重の球体で、人は内側の球体に入って水に浮かんだ状態になる。
内側の球体はたくさんのヒモで浮いた状態になっていて、地面の衝撃が内側の球体に直接届くことはない。
搭乗者は球体を運ぶケーブルカーに同乗してゲレンデの上まで行く。
ゾーブのゲレンデは、以前ソリ用のゲレンデだった場所に作られていた。
総工費は4000万円だったという。
球体をゲレンデの上に運んでから、搭乗者が中に入り、水が注入される。
球体を受け止めるクッション。
料金は1回700円。着替えは200円。シャワー室もある。
面白い体験料と思えば安い部類だと思う。たった一人を遊ばせるため、安全確保で働いている従業員の人数も多く、時間もかかっている。どうソロバンをはじいても採算は厳しいのではないかというアトラクションなのだ。話題作りのための広告費と考えないと運営できないだろう。
その後、2014年にこのアトラクションは閉鎖された。
初年度から終始赤字運営だったという。でもしかたがないだろう。10年間よくがんばったと思う。その間、町の若者の雇用を生み出したし、少しは話題作りもできたという効果が成果ではないか。
その後このゲレンデはどうなってしまうのだろうか。
(2003年09月21日訪問)