かじか荘広場の複合遊具

幼稚園の跡地に残った複合遊具。

(徳島県東みよし町昼間)

小川谷運動公園から川(小川谷?)を200mほどさかのぼったとろにある公園。ここは幼稚園が移転して遊具が取り残されてできた公園である。

撫養街道(県道12号線)を使い慣れている人には、ジェラート屋の裏といえば場所がわかるだろう。

滑り台記念館では「幼稚園・学校等、一般人が通常入れない場所にあるもの」は収録対象外としているが、幼稚園の跡地が公園になっているのであればOKであろう。

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一見して「幼稚園にありそな物件だな」という第一印象。

メインとなるロケットタワーは内部がハシゴになっていて結構高度がある。

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ロケットタワーの内部。

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タワーの周囲には螺旋状の滑り台が巻き付いている。滑降部はステンレスのパイプを曲げたもの。

本サイトでは初めて紹介する滑降部のタイプである。

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ロケットタワーと接続したチェーンクライムには、ユニット式の滑降部が取り付けてあった。

医家神社の滑り台とよく似ているので同一ユニットかと思ったが、細部にかなりの違いがある。

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コンクリの山。

ヒューム管のトンネルがある楽しそうなヤマだ。

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登山用のカスガイはかなりぞんざいな施工。

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トンネルは貫通している。

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特殊なリングトンネル。

リングになっておらず、二重螺旋になっている。

私は子どものころリングトンネルがあってもほとんど遊んだことがないし、いまだにどんな楽しい遊び方が出来るのか想像できない。

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ちなみに、移転した幼稚園はどこにあるのかというと、この公園のすぐ横。

そして幼稚園には新たな複合遊具が設置されている。つまりほぼ同じような規格の複合遊具が、隣り合った敷地に2つ建てられているのだ。

現在、かじか荘広場の複合遊具は撤去されしまっているし、移転した幼稚園の庭にある同形の遊具も撤去された。いずれも、さらにつまらないユニット型の遊具に置き換わっている。

(2003年09月21日訪問)

建築用語図鑑 日本篇

– 2019/4/25
中山繁信 (著), 杉本龍彦 (著), 長沖 充 (著), 蕪木孝典 (著), 伊藤茉莉子 (著), & 2 その他
日本の建築の中から主要なものを「キーワード(建築用語)」とともに選び出し、その意味や成り立ち・歴史を楽しみながら学ぶことができる、大人の図鑑です。

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