坂出市にやってきた。
特に目的があったわけではないが、徳島に移住して2年、一度も足を踏み入れたことがない場所だったので、ドライブがてら、何か坂出にしかない店で食べて、日帰り温泉にでも入ろうかとやってきたのである。
その市内で適当に公園に立寄ってみた。
見慣れない滑り台がある。
4脚式だが、足がそのまま手すりになっているという造り。これまで徳島ではまったく見たことがない設計である。
アーチ状の構造もあるがそれはデッキとは分離しており滑降部から生えている。それもアーチではなく門型。アーチデッキと呼ぶには不自然なので「横木デッキ型」とでも呼ぼうか。
コーションプレートがあった。
矢野製作所という香川県のご当地メーカーだ。
横から見ると、デッキの架構は赤、滑降部とタラップは青と色分けされているのがわかる。
タラップの手すりはデッキの手すりと分離して隙間がある。同じように、滑降部のハンドルとデッキの手すりにも隙間がある。こうした隙間は子どもが指を挟んだりしそうで、できればないほうがいいように思う。
滑降面はステンレス製、滑り終わりの手すりは丸めてある。
タラップは角丸の縞板が側桁に溶接されている。
登りやすく、安全性も高い構造。
デッキは擬木製。これも徳島では見た事がない造り。
それにしても、香川に来て最初の公園でご当地台に出会えたのはラッキーだった。
鉄製のシングル台は地味なジャンルだが、実は滑り台は鉄製シングルに始まり鉄製シングルに終わるといえるくらい深いジャンルなのではないか。
(2004年10月11日訪問)