四電ワンダーランドの遊具

20mはあろうかという巨大チューブ滑り。

(徳島県阿南市福井町舟端)

2つ前の記事「大御和神社」の訪問日が2008年4月、1つ前の記事「雄小学校」の訪問日が2008年8月。そしてこの記事の訪問日は2009年3月である。この1年でわずか3ヶ所しか滑り台を訪問していないことになる。

訪問年で見ると、2003~2004年は年ごとに70ヶ所強の滑り台を紹介しているので、あきらかに私の滑り台巡りはアガリを迎えようとしていた。全国的な探査ができたわけでもなく、四国と関西という狭い範囲でのレポートであるから不完全きわまりないのだが、徳島県内については滑り台の様相をかなり把握できたと言っていいのではないか。

じつは2009年ごろといえば、私のなかでは稚蚕飼育所の探査もアガリを迎えていて、取材対象は養蚕農家に移っていたころだ。ひとつのブームが終わりを迎えるというのは、恋愛の終わりにも似た一抹のさびしさを禁じえないが、時間は無限ではないのでしようのないことだろう。ひとつひとつのブームを悔いのないように「やり切っていく」ということを心がければよいのだと思っている。

写真
写真

この日は福井ダム資料館、四電(よんでん)ワンダーランド、大菩薩峠(喫茶店)を訪れようと、阿南方面に来ていた。

ここ小勝島には四国電力(石油・124万KW)とJ-POWER(石炭・210万KW)の2つの火力発電所があり、その関連で四電ワンダーランドという博物館施設が建てられているのだ。

特にJ-POWERの発電所は100万KW級発電機機2基を擁する日本最大の石炭火力発電所である。四電ワンダーランドからはその発電所を一望できる。

写真

四電ワンダーランドの広場には、数は少ないものの立派な遊具があった。ひとつはこのチューブ滑り台。

チューブ滑り台としては破格の大きさで、滑降距離はおそらく20mを超えるだろう。途中に減速のための踊り場もなく直線的な滑降部になっていて、チューブ滑り台としては最高レベルといえるのではないか。

写真

もうひとつはこのクレーター状のボール転がし。

わずかな傾斜がついた2本のレールがクレーターの中を一周しており、人間がボールを高い位置にセットすると、ひとまわり転がって戻ってくるというもの。

遊具というより、巨大なオモチャといった感じの特殊な設備だ。

(2009年03月01日訪問)

日本居酒屋遺産 東日本編

単行本(ソフトカバー) – 2022/7/22
太田和彦 (著)
●創業が古く昔のままの建物であること●代々変わらずに居酒屋を続けていること●老舗であっても庶民の店を守っていること
この条件を満たした居酒屋を「日本居酒屋遺産」として記録。

amazon.co.jp