去年の秋の周防地方の旅に続き、2004年のGWにも山口県へ出かけることにした。だが前の週に親不知を抜歯したのがなかなか治らず、体全体がだるい状態が続いている。徹夜走行で未明のうちに現地入りして仮眠したかったところだが、ぐだぐだしているうちに時間が過ぎ、出発を1日延ばすか悩みながら徳島を出立したのは25時過ぎだった。
家を出てからも調子が悪く、香川県の塩江まで来たところでいったん仮眠して朝を迎えた。いつものように高松→宇野はフェリーを利用、船内ではずっと風呂場で過ごした。せめて熱い風呂で心身に溜まった澱を抜きたかったのだ。倉敷付近まで車の窓を開けて走っているうちに少し体調が持ち直し、やっと旅に出てよかったなと思えるようになってきた。
前回の旅で周防地方を見たので、今回は主に長門地方を見るつもり。つまり下関から萩にかけての日本海側が主になる。だがそれを右回り(下関→萩)で見るのか、左回り(萩→下関)で見るのかは、まだ決まっていないのだった。
岡山から広島を経て山口へと向かううちに日が高くなり、このまま下関を目指すと何もしないうちに夕方になりそうだったので、おのずと左回りの旅程が決まった。
最初に目指したのは