長府古江小路町

築地塀が連なるお屋敷街。

(山口県下関市長府古江小路町)

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さきほど侍町の町並みを紹介したが、長府地区の町並み観光の本命は、壇具川(だんぐがわ)という川の左岸の古江小路町(ふるえしょうじまち)の一角だ。

壇具川はホタルの名所だという。

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川の水は必ずしもきれいというわけではない。何度か書いてきたが、ホタルが棲むために必要なのは清浄な水ではなく、餌となる貝類がいることと産卵や羽化に必要な地形だ。

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では、古江小路町の町並み観光エリアへ入ってみよう。

町並み観光というと、古民家を喫茶店や土産物屋に改装して、思いつきで作った地元産品のソフトクリームや、くくり雛や中国製の色とりどりの雑貨を売る店が軒を連ねている印象があるが、ここはどちらかというと住宅街で、店舗は少ない。

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そしてその観光のコア部分がこの小路。

ん~、これ観光地というよりお屋敷街だよね。関東で言うと白金とか田園調布、関西だと芦屋。山が近いのでどちらかといえば芦屋の六麓荘界隈に感じが近いか。

「江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気」なんて書いているブロガーがけっこういそうだが、そういう感じではない。なんというか、貧乏人とは無縁な金持ちのベッドタウンという感じしかしないのだが・・・。

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でもまぁ、武家屋敷街といえば武家屋敷街だし、一応古い建物はある・・・。

藩主の館から至近の場所であり、重臣たちの居住エリアだったのだろう。

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いまここに住んでいるのは、雑貨などを商って小銭を稼ぐ必要などない人たちばかりで、観光客が家の周りをゾロゾロ歩き回るのには迷惑してるんじゃないだろうか。

(2004年05月04日訪問)

古建築の細部意匠

単行本 – 1972/6/10
近藤 豊 (著)

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いつも机の上に置いてあります。