忌宮神社の東側には山陽道が南北に通っている。古い時代には海岸線はもっと近くにあっただろうから、この通りが店の並ぶ古くからの商店街だったのだろう。
この道路自体が拡幅されて作られているため古い商家はほとんど見られない。現在、道の両側にはアーケードになっているが、商店街としての全盛期は過ぎてシャッターが目立つ通りになってしまっている。
この商店街にいくつかの寺が並び、ちょっとした寺町のようになっているので見ていこうと思う。
最初に訪れたのは立善寺。
門前には車をギリギリ2台停められるスペースがあり、中央は階段になっている。
まったく仏教的な空間ではないけれど、この白を基調とした小さな階段が奥行きを感じさせるようになっており、宗教的な威厳を与えている。
本堂はRC造。2階の花頭窓風の意匠と、入り口の唐破風でかろうじて寺だとわかる現代的な本堂。
悪くはないと思う。
本堂の右側には玄関と庫裏。庫裏はマンション風の建物だった。
(2004年05月04日訪問)