不動院岩屋堂に着いたのは、夜の19時。もうほぼ夜なのだが、気にすることもない。
無住の寺で、しかも、メインの伽藍である投込堂は終日立入禁止なので、昼間に来たからといってお堂まで近づけるわけでもないからだ。
岩屋堂は国道29号からちょっと枝道へ入ったところにある。奥山ではあるが、道路はよいので見学はむずかしくない。
枝道は吉川川という清流に沿っている。水は澄み、とても水量があり、渓流釣りなどが楽しめそうなすばらしい川だと思った。地元の人に聞いたら、これでも雨が降らなくて水が少なめなのだそうだ。
空気までキレイになっているようで気持ちがいい。
岩屋堂は、岩屋神社という神社と一緒にある。
本来なら別ページで紹介すべきところだが、真っ暗で大した内容も書けないのでまとめて紹介してしまおう。
拝殿は入母屋平入り。
拝殿の背後は崖がえぐれた岩陰のようになっていて、本殿は流造で2柱ある。
他に納屋のような建物があった。
神社の左側の広場に石段があり、岩屋堂はその石段の先にあるのだが、広場から拝むだけである。
というのも、石段の登り口に柵があり、まったく近づけないようになっているからだ。
室町時代初期の建築とされ、国重文。日本三大投入堂のひとつといわれている。
三大投入堂の筆頭はもちろん三仏寺投入堂で、もうひとつは大分県にある龍岩寺奥の院。龍岩寺奥の院は鎌倉時代の建築でやはり国重文だが、けっこう近くまで寄って参詣できる。
こちらの岩屋堂はもう少し近くまで行かせてくれてもいいんじゃない?
明るい時間に来たら写真は撮りやすいだろうけど、わざわざ再訪するほどでもないかなと思ってしまう。
岩屋神社の横は村の公園になっていて、滑り台やブランコがある。
滑り台は滑降部の手すりが鉄筋の欄干状になっていて、これは年代が古いタイプである。
(2005年05月03日訪問)