山門は薬医門。
門を入るとすぐ庫裏になっている。
この薬医門の桁の上の蟇股には眠り猫がいる。
本堂へは庫裏から右方向へ参道がある。
天台宗の古刹にありがちな、横並びの伽藍である。
途中に土蔵。
本堂は石垣で高くした平坦地にある。
短い石段の先に本堂が見える。
こうした敷地の造成や配置からも、この寺がかつてかなりの隆盛をほこったことがうかがえる。
本堂は入母屋妻入り、周囲に濡れ縁を廻すというめずらしい作り。
みたところ正面1間の壁は後補で、もともとは1間を吹き放ちとした密教様式の堂だったのだろう。
軒下には座棺輿と思われるものが2基収納されていた。
参道の右側のコロビの大きな鐘堂。
新しい建築である。
参道の左側には同じようにコロビの大きな香炉堂。
こちらは鐘堂よりは古く、戦前か明治くらいはいきそう。この堂のデザインに合わせて鐘堂を設計したのだろう。
境内には県指定天然記念物の大銀杏がある。
境内をさらに右のほうに進んでいくと、五輪塔が建ち並ぶ竹やぶがある。古い墓地のようだ。
この場所には駒形の石碑に五輪塔を刻んだ形の墓石がみられる。
奥にみえるのは
この墓地のある竹やぶは、転法輪寺よりは古布庄神社に近い場所になる。
(2005年05月04日訪問)