大山寺の門前町の入口。
どう見ても寺社の参道には見えない。どちらかといえばスキー場か登山基地のような風情だ。
実際、この寺の横にはスキー場があり、また伯耆大山自体にもかなりの登山者がいる。
私たちは先に西の伽藍を見て、車もそちらに駐車したので、そのまま歩いて門前町へと来ていた。
そのため、参道の入口から登ってくる一般的な観光客の移動ルートとは異なり、参道の途中に出てしまった。
でもまあ、ここからわざわざ下って参道の入口まで行って、また登ってくるのも難儀に感じて、この途中から大山寺本堂を目指すことにした。
だがそれがまちがいで、おかげで東エリアにあるとされる4つの宿坊のうち、3つを見逃してしまうことになるのである。
参道には土産物屋や宿屋が並んでいる。
私たちはおそらくこの宿屋が宿坊なのだろうなと思っていたのだ。改めて塔頭配置図を見ると、現存する宿坊は参道入口のあたりの路地に集まっているのだった。
とはいえ、おそらくこの参道の宿屋はかつては宿坊だったのだと思う。それが代を重ねるうちに還俗し旅館になったのではないだろうか。
ところどころに石段があり、おそらくこの草地のような場所にもかつては宿坊が建ち並んでいたのではないかと思われる。
門前町のいちばん上にある旅館、山楽荘。
ここが案内板によれば宿坊の観照院である。
観照院を別アングルから見る。
こうしてみると宿坊の風情が感じられる。
(2005年05月04日訪問)