イサディア洞窟

美しい鍾乳石がたくさんある鍾乳洞。

(ミャンマーカレン州パアン)

写真

新たにイサディア洞窟(イーサタヤ洞窟)という観光鍾乳洞が誕生したというので探しに来た。たぶんオープンしたのは2018年の乾季だと思うので、まだ1年たっていない。

パアンっ子たちが facebook に写真を載せていたのを見て、周囲の風景から場所はなんとなくわかっている。「イーサタヤ」はパーリ語だそうだ。

写真

昨年ここにきたときは赤茶けた未舗装の道で所々路盤が出ている悪路だったが、もう舗装道路に変わっている。カレン州はどんどん景色が変化しているのだ。

そして鍾乳洞の入口を示す山門ができているではないか。左奥に見える山のへりにノゥプレインパゴダというお寺があり、その寺に鍾乳洞があるのではないかと思って捜索したくらいだから、そのときはまだ山門もなかったはずだ。

写真

山門を入ると砂地の未舗装の道が1kmほど続く。

写真

鍾乳洞の入口らしき場所が見えてきた。

この山は、昨年訪れたノゥプレインパゴダの裏山で、鍾乳洞があるんじゃないかとにらんだのは間違いではなかったのだ。

写真

入口に到着。

まだオープンしてあまりたっていないので、パゴダなどは作っている途中だった。

ミャンマーでは「鍾乳洞 = 寺」だから、ここもやがて寺らしい景観になっていくのだろう。

写真

洞口は地表と同じレベルにある。

パアン近郊には比較的多いタイプで、隣りの山のパーピャン洞窟寺もそうであった。そしてそういう鍾乳洞は貫通型で、内部に高低差がなく中に水(川?)が流れた痕跡がある。この洞窟もそうなのだろうか。

この鍾乳洞の外観上の特徴は、横に広い洞口と、中央に寝釈迦があることだ。

写真
写真

洞内への入口は寝釈迦の右側。入場料は現在のところ無料。

さっそく入ってみよう。

内部はサンダル履きのまま行けるのが、外国人には助かる。

写真

内部は照明されているが、ミャンマーのことだから停電も多く、懐中電灯は必須であろう。

入るとすぐ左側に初転法輪仏がある。

だがそこから先はまったく仏像はなく、天然の鍾乳洞になっている。

写真

天井はあまり高くなく、鍾乳石がきわめて豊富。

鍾乳洞観光としては極上の部類である。

パアンを代表する鍾乳洞といえばサダンケーブがある。だが鍾乳石の密度からすればこのイサディア洞窟のほうに軍配が上がるだろう。

写真

床面は砂が積もっている場所が多く、歩きやすい。

柵があったりしないので中では自由に行動できる。大きな縦穴などもなく、まぁ細い支洞でほふく前進でもしない限り危険な場所はない。

写真

立派なリムストーン。

写真

このように床面に近いところがえぐれているのは、ここに水流があったか、水が溜まった痕跡だ。

写真

狭い峡谷のようなところを抜けていく。

ミャンマー人のSNSの投稿では、入口の辺りしか写っていなくてどのくらいの規模の鍾乳洞なのかまったくわからなかったが、想像以上に深い。

小さい鍾乳洞だとものの5分くらいで見終わってしまうところもあるが、ここはけっこう時間がかかりそう。

写真

大きなフローストーンがあり、石積みがしてあった。

日本で言えば賽の河原的な風景なのだが、ミャンマー人の目にはどう写っているのだろう。

写真

しばらく進むと天井が低くなっている場所がある。

四つんばいになるほどではないが、大きく腰をまげてギリギリ歩けるくらいの高さが50mくらい続く。

写真

やっと広い所に出た。

写真

この天井が低いエリアにはバイパスがあって、少し岩を登るが、そちらを通ったほうが楽そう。

帰りはこっちのルートだな。

写真

どうやら山の反対側の洞口まで出たようだ。予想通り貫通型の鍾乳洞だった。

写真

最後のところには短いハシゴがあって外に出られる。

写真

ただ外に出てみてもなにか素敵なことがあるというわけではなく、こんな景色。

写真

この出口のほうにはもう一つ支洞があって人の声が聞こえてくる。

ちょっと狭くて、バッグがつっかえて入りにくいが進んでみた。

写真

こちらも別の洞口になっていた。

ハシゴが怖いひとはこのルートがゴールになるのだろう。まぁ、どちらから出てもその先には荒れ地があるだけなのだが。

写真

この洞口があるところは少し大きなホールになっていて、高い梯子が掛けられている箇所がある。

日本の鍾乳洞観光だったら絶対人を行かせないルートだ。

写真

この梯子を登ってみると、天井の狭い支洞になっていて、やはり外に通じていた。

でも狭いし、特別おもしろいものがあるわけでもないので、無理に登らなくてもいいかもしれない。

写真

もう一ヶ所、帰路で支洞を発見。入口に近いあたりだ。とてもわかりにくいのだが、天井方向に穴が空いていて、そこへ上るための踏み台のようなものが設置してある。

写真

踏み台のところまで行ってみるとここが支洞への入口になっていることがわかる。人が通りやすいように天井がカチ割ってある。

あやうく見落とすところだった。

写真

こちらの支洞は上の方向へ続いている。

写真

斜めの梯子で登っていくが天井が低く、体をよじらないと進めない厄介なルートだ。バッグなどの手荷物を持っていると汚れそう。

写真

この支洞の先は大きなホールになっているが行き止まりだった。ただ、ここから上にもまだ支洞は続いているのかもしれない。

イサディア洞窟の堂内の所要時間は、足早でも45分くらいは必要。ゆっくり見ようと思えば1時間くらいとったほうががいいだろう。

(2019年02月17日訪問)