カレン民族祭の夜店についてはこれまでも記事にしている。そのなかで興味深い食べもの「ミンディ」についてもう少し詳しく紹介しよう。
この竹筒に入っているのがミンディ(カレン語)。ミャンマー語では「ケライチタウン」というらしい。
竹にモチ米とココナッツを詰めて蒸し焼きにしたものだ。日本語では「竹おこわ」とでも呼べばいいか。
ミャンマー全土の食べものではなく、カレン州以外ではあまり食べられていないのではないかとのこと。
カレン民族祭の本番は夜。
夜の販売に向けて、昼間に材料を仕込んでいるのだ。
ナマのモチ米を竹の中に入れていく。
それをそこら辺のあまり衛生的ともいえない環境で蒸し焼きにする。
でも熱が加わるのでお腹を壊すというような要素はない。
このお店は紅白2種類のおこわを作っていた。
蒸しあがったミンディ。
これは日常の食品ではなく、お祭りで食べる特別な食べものなのだ。
油っこくもないし、ほとんどの日本人の口に合うと思う。
夜になると日中以上の人出となり、露店も活気づく。
ミンディはこんな感じで売られている。
たしか1本500チャット(40円)だったと思う。
竹はけっこうしっかりしていて手で剥くのはむずかしいので、すぐに食べるのならば買うときに鉈で割ってもらう。
竹の内側に薄い膜があって、それが海苔巻みたいにおこわを包んでいるので、手がねばつくこともなく食べ歩きに向いている。竹の膜は青臭いとかスジっぽいこともなく、おぼろ昆布みたいな食感。
ミンディはそのままでも食べられるが、私はおかずとして焼き鳥を買って一緒に食べる。
食べ方としては邪道かな?
お祭りでよく見かける揚げたスズメ。
揚げスズメはまるごと串にささっていて、頭から骨ごとすべて食べられる。
しっかり揚げてあるからみずみずしさはなく硬い。噛めば噛むほど味がでる感じで、味はスルメに近いかな。ビールに合いそう。
(2019年11月07日訪問)