歌舞伎の駐車場あたりから谷側を見た光景。
遠くには殿川ダムが見えている。
田んぼにははさ掛けをした稲が見える。四国の平野部では8~9月に稲刈りをするところもあるけれど、棚田地帯は10月くらいが一般的。山水では、水量、水温の関係で春先から田植えができないからだ。
香川県で棚田百選に選定されているのはここだけ。
約800枚の田んぼがあるという。
道路から見上げると特徴的な大岩が見える。
棚田百選の中には、地形的にすべての田んぼが一望できず、どこが対象の棚田なのか判然としない場所もあるが、ここはわかりやすい。
圃場の形も三日月型が多く、見ごたえがある。
田んぼの中ほどに水場が見えたので行ってみた。
新しい水場でまだ工事中だった。
近くに湯船の水という名水百選があるのでこれがそうかと思ったが、違ったようだ。
左奥のほうにわずかに県道が見えている。
昭和天皇がこの千枚田を視察したことがあった。警備の関係からか天皇は県道から田んぼを見るだけだったそうで、集落には視察時間に家から出るなという通達が出た。上から陛下を見おろすのは失礼だということだったのだろう。でも隠れてその様子を見ていた人もいたという。
階段のような田んぼ。
昇り降りしただけで息が切れそう。
う~ん、狭い!
細いところは3畝くらいしかない。
でも小型の管理機が置かれていた。手押しの小型耕耘機って、普通の米農家の乗用トラクターの10倍くらいの作業時間がかかるはず。ほんとよくやってると思う。
尾根地形の突き出た田んぼ。
山の棚田でときどき見かけるが、山城みたい。
こういう田んぼに何か名前を付けたいと常々思っている。
斜度もかなりあり、遠くまで見渡せるので、フォトジェニックな千枚田といえるだろう。
でも少し休耕田があるのが気になる。
(2006年10月09日訪問)