
前回の訪島時にすぐ近くを通りながら素通りした札所、
お堂は道からちょっと引っ込んだ路地の奥にあった。

山門の代わりに藤棚がしつらえてある。
藤棚を潜ると右側に地蔵堂がある。

本堂は入母屋妻入りで、前側2間が土間になっている。団体のお遍路さんに対応しやすい造りである。

扁額に本尊のいわれが書かれていた。
それによると、平安中期に琵琶湖に光を放つヒノキの大木が漂っていた。その木材を引上げ観音像を彫ったものが志度寺の本尊になったという。その後、残った材から再び観音像が彫られた。それが救世堂の本尊の聖観音菩薩なのだという。

本堂の内部。土間の部分は格天井になっている。
善の綱が外からつながっている。

外陣と内陣。外陣と内陣の間は格子戸で区切られている緩い密教様式。
本尊まで善の綱が伸びているのがわかる。

本堂の左奥側には石祠が並んでいた。

救世堂の裏側に神社が見えたのでそのまま行ってみる。
救世堂の背後の風景。

神社はカシやイブキの社叢でこんもりして見える。

神社の名前は荒魂神社。
詳細は不明。
(2007年10月07日訪問)