薬師堂があった蒲野から岬をひとつ越えて隣りの集落小蒲野へと入る。
目指しているのは長崎の猪垣。第1回の訪島のときに訪れたが、カメラのISO感度設定ミスで使える写真がほとんどなかったので再訪するつもりなのだ。前回は時間がなかったので、最短距離の三都半島の西岸を通って猪垣のある山へ登ったが、今回は三都半島の東岸の村々を通りながら長崎を目指している。
おかげで、集落ごとに共同墓地へ立ち寄っているような状態になっている。
県道から細い路地を通って、海岸線へと出る道があった。
無縁仏ピラミッドと軍人の墓石が目立つ墓地だ。
墓地の前景。
後ろの山を超えると長崎という集落がある。長崎の猪垣は左の奥に見えている尾根にあるが、なんとなく右側の山にも何かありそう・・・。
無縁仏ピラミッドは5段飾りの小型のものだけれど、上段のほうに四隅に「照り」のある墓石があるのが目立つ。また、墓碑銘も夫婦の墓ではなく、個人の墓が多いように見えた。
未婚のまま亡くなった人が多かったのか。
無縁塚の前には棺置き台(?)
墓石の台石の再利用ではないだろうか。
裏側から見た無縁塚。
軍人の墓は一ヶ所に集められていて、10基あるようだ。
小豆島で見た軍人の墓は、だいたい墓地の隅に集められていて家族の墓地とは別になっていた。
墓地の水道。
キャンプや釣りで使うには1回200円って書いてあるけど、ハンドルが外してある。単に「使うな」って言いたいのか?
もしホントに200円で使わせてくれるのなら喜んでお金払いそう。海の家などがない海岸で遊ぶと潮でベタベタになって、有料でもいいから水道が欲しいんだよね。
この集落にもコの字形の間取りの家が目立つ。
平面からだとわかりにくいので、空からみるとこんな具合。
それにしても、この屋根の重なり具合すごくない?
(2008年10月12日訪問)