小豆島八十八ヶ所霊場の第28番札所、薬師堂。
ちょいと道を間違えて裏側からアプローチ。
建物のすきまから海が見える私の好きな風景。
薬師堂はもともと山の上のほうにあったのが、集落の中に移転したのだという。建物は家大工が建てたであろう造りで、看板が出ていなかったらわからないかもしれない。
左側が祭壇になっていて、右半分は畳敷きの信徒休憩所。
小豆島でいうところの通夜堂形式の本堂だ。
玄関を入ったところ。
祭壇には緞帳みたいな錦の幕が下りていて、仏像はよく見えなかった。
本尊は薬師如来というが、どうやら石仏みたいだ。
新しい薬師堂の建物は村の共同墓地の一角にある。
立派な引導場があった。
棺置き台(?)は石臼を利用したものだった。
天井にはコシアカツバメの巣があった。
引導場の背後には階段井戸を思わせる無縁仏。
いままでに感じたことのない迫力のある無縁塚だ。
手前に並んでいる6体の舟形光背の石像は墓石ではなく六地蔵。それ以外の雛壇になっている舟形光背の石像は墓石だと思う。
小豆島ではすでにたくさんの無縁塚を紹介してきたが、その中でも特筆すべき物件といえるだろう。
(2008年10月12日訪問)