脇町。徳島県西の中核となる町。かつては吉野川の舟運と、香川方面の陸上交通の交差点として、藍の交易で栄えた町だ。
重伝建の町並みは徳島県随一で、うだつを上げた商家が立ち並ぶ。
その脇町を紹介する最初の記事が、老人ホーム「うだつ」である。
県道12号線の旧道を西に向かって脇町の市街を抜けると、郊外でバイパスと合流するポイントがある。そのとき道路の北側の山並みを注意深く見ていると、天守閣のようなものが見える。
まあ実際は県道から見つけるのは至難の業で、私はお寺巡りをしていたときに裏路地を通っていて気付いたんだけどね。
建物は2棟あるが、そのうちの片方だけがお城を模している。しかもかなり本格的に。
天守閣になっているのは、エレベーターの塔屋部分ではないかと思われる。
徳島県には善成病院という名城があるけれど、老人ホームまでが城の形になるのだ。
病院といい老人ホームといい、城ふうにすることで利用者が増えるとも思えず、なんでこんなところにコストをかけるのか・・・いや、いいんだけどさ。
(2005年06月12日訪問)