川島城の城山にあるお寺、真福寺へ。
参道に鳥居があるので神社かと錯覚しそうだが、お寺だ。鳥居には明治6年の銘があるので、川島神社と同時期に整備されたのだろう。
本堂は寄棟妻入りという珍しい構造。
えらく床下が高いのは何なのだろう。まさか戒壇巡りとかないよね?
本尊は歓喜天のようだ。
本堂右側には庫裏。たぶん無住だろう。
参道の右側にある水盤舎。
本堂前から左のほうへ山を巻くと、鎮守社の城山稲荷がある。
この稲荷のあたりの山中には四国八十八箇所のミニ霊場がある。
この案内図なんだけど、真福寺の部分に竜宮門が描かれているのは何なの! ちゃんと見て描いてほしい。
八十八箇所のスタート地点には地蔵堂がある。
そこからつづら折りに城山を登っていく。
ただ、すべての札所が同じ構造なのはちょっと飽きる。
とはいえ、コンクリの基礎もかなりしっかりしているし、全体では1千万円くらいかかったんだろうな。
札所の最後のほう。
山頂には忠霊塔がある。
手前の門に海軍と陸軍のマークがあるので、どちらの軍人も合祀されているのだろう。
真福寺の山から模擬天守を見たところ。
八十八箇所のルートから外れて、山の尾根を西のほうへ行くと「岩の鼻」という崖の上の展望台へ出る。
吉野川と善入寺島が一望できるすばらしい景観の場所だ。
見おろすと吉野川の土手に露店が並んでいる。
きょうは村の夏祭りなのだ。このあと行ってみよう。
そこから少し右に目をやると、沈下橋の「川島橋」が見える。この橋は四国霊場第10番の切幡寺から、第11番の藤井寺へ向かう遍路道の途中にあり、歩き遍路が渡る姿もよく見られる。
徳島に数ある沈下橋でも最もフォトジェニックな橋だ。川の水面にも近く、吉野川を体感できる場所でもある。徳島でどこかひとつだけ沈下橋を見るなら、ここがオススメ。
なお、沈下橋については「阿波國すきま漫遊記 第4話」でまとめて紹介する予定なのでここでは遠景のみ紹介しておく。
(2002年08月25日訪問)