四国の背骨、四国山地を横断するルートである「
大洲市外から国道197号線を少し東へ走った交差点に、とても目立つ木造建築がある。
どういうわけか私が愛媛県で活動すると、この角を曲がることが多く、そのたびにハッとしてしまうのだ。
それは半切妻の瓦葺き、下見板の巨大な木道建築で、まるで芝居小屋のような外観。
でもこれは大洲市森林組合の事務所なのだ。
「映画館の居抜き?」とも思いがちだが、おそらく地産の木材を使ったもので、よく見るとまだ新しい建物だ。
何度もハッとさせられるのはくやしいので写真を撮って記録しておこう。
それから4年後、明るい時間に近くを通ったので建物に立ち寄ってみた。
中に入って職員に聞いてみたのだが、この建物がいつできたのかはわからないということだった。昭和ではないかと言われた。
外装はたぶん板を焼いてあって古そうに見えるけれど、内部はとても近代的な感じできれいな建物だった。
昭和まで行くかどうかは微妙じゃないかという気がする。
(2007年04月29日訪問)