引野の製糖所(?)

四国6番と7番を結ぶ遍路道にある古い工場。

(徳島県上板町引野山本)

県道14号線撫養街道は鍛冶屋原集落を過ぎると大きく南へカープして、宮川内谷橋を渡り、県道12号線に合流していく。

だがそれとは別に四国八十八ヶ所のお遍路さんが歩く裏街道のようなルートがある。その道は鍛冶屋原の町の中で県道14号線と別れ、真西へ向かう。それが現在の県道139号線で、もう一つの撫養街道といってもいい街道だ。

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昭和座跡からこの遍路道へ分け入るY字路の角に気になるものがある。Googleストリートビュー画像がこれなのだが、お気付きになるだろうか。

右側の畑に植えられている作物に注目していただきたい。サトウキビである。このあたりはサトウキビ生産地なのだ。

この角の畑には毎年サトウキビが栽培されているが、やけに町の中にあり、面積も狭いので、博物館などが学習用に植えているものかもしれない。

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鍛冶屋原の町を出て、札所第6番安楽寺から第7番十楽寺を目指すと、途中に立派な長屋門のある豪農がある。

ちょうどお遍路さんがいたが、なぜか逆方向に歩いている。道に迷ったのかな。

この屋敷の南側に古い工場の建物が3棟残っているのが、以前から気になっていた。

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この工場を私は勝手に製糖工場の跡ではないかと考えている。

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最初は、醤油とか味噌の醸造所かと思っていたのだけど、どうも様子が違うような気がするのだ。

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確たる根拠があって言っているわけではないことをお断りしておく。

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一応、公道から見える範囲で四方の写真を撮っておこう。いつか何だかわかるかもしれないので。

(2008年04月19日訪問)