土日から続いた仕事が月曜の午後で終わり、少しの時間があまったのでドライブに行くことにした。
と言っても、もう15時近い時刻だったからあまり遠くへは行けないし、営業時間があるような場所はもう閉まってしまっているだろう。そこで思い浮かんだのが知人から教えてもらった皆野町の水車小屋跡だ。24時間営業だから少しくらい遅くなっても大丈夫。
これがその水車小屋跡。
周辺はかなり荒れているので、冬に見るのが適していると思う。夏場だと草や蔓などが絡んでよく見えないんじゃないだろうか。
大きな鉄製の
いいなぁ鉄の水輪。これこそ実用水車の証し。補助金などで作られた木造のグロい観光水車と対極の存在だ。
水の掛け方は上掛け。これだけの直径の水車で上掛けをすれば相当のエネルギーが得られただろう。
よく残ったものだ。これだけだって鉄くずとして売ったら何万円かにはなるだろうに。地域の組合の持ち物で組合員の署名がなければ処分もできなかったのだろうか。
蜘蛛手のところに樹が噛んでいるから、何かの弾みで水が掛かっても回転することはない。
用途はコンニャクなどの製粉だったようだ。
この歯車の先に石臼があったのだろう。土を掘り起こしたら臼が出てくるかも。
建屋は水車の上流側にあったようだ。
水はこの小さな沢の相当上流から分流して左側の斜面をパイプで引いていたのではないか。薮になっていて配管が簡単には見つからなかったので確認はしなかった。
水車小屋のすぐよこには忠霊塔があった。
(2023年02月06日訪問)