
圏央道の鶴ヶ島ジャンクションの近くに大きな富士塚があるというので行ってみた。
場所は大谷川の崖線、台地のへりにある。
かつては古墳と考えられていたが、昭和末期に調査をしたところ古墳ではなく純然たる富士塚だということがわかったという。

富士塚の高さは4m。
私は富士塚を①1m以下の小型、②3m未満の中型、③3m以上の大型、④自然地形や古墳再利用の超大型、の4段階に分けていて、最も見るべきものは③だと思っている。
この藤金富士塚は4mということだから、ぜひとも見ておかねば、と思った次第。

ただ、実際に来てみると、どこに富士塚があるのかわからない・・・。
藪で覆われた林があるだけで、浅間神社などの社がみあたらない。

ひと回りしてみようと思ったが、東側と南側は個人の敷地なので立ち入りははばかられる。

まぁ、この藪が富士塚なんだろうな・・・。

唯一入れそうなのがこの道。

薮の中を進むとおぼろげに塚のような場所がわかった。
だからと言って「わーい! 富士塚発見! やっぱり富士塚巡りは楽しいナ~」っていう気持ちはまったく湧いてこない。
登山道などもなく、勝手に藪を漕いでいくだけ。そもそもこれが探していた富士塚なのかも確信が持てないし・・・。

塚に登ってみたら五輪塔の残骸みたいなものがあった。

古い文献によれば富士塚のふもとには洞窟も再現されているという。
でも、そもそもどこが富士塚なのか、どこがふもとなのかもよくわかず。

がむしゃらに藪漕ぎすればもしかしたら洞窟の跡を見つけられるのかもしれないが、あまり期待できそうにない。
(2023年03月29日訪問)