日野沢でもう一ヶ所だけ見ていこう、華厳の滝である。
華厳の滝といえば日光の滝があまりにも有名なので、こちらの華厳の滝は名前負けしてしまうが、それでもこの近隣ではそこそこの観光滝といえる。
観光滝の基準として、土産物屋があるとか、駐車場が有料とか、入場料があるといった条件があるが、ここは茶屋がある。
観光滝に来た~っていう気分になり、ただの滝にくらべてちょっと盛り上がる。
無料駐車場に車を停めて滝へ向かう。
平日の夕方17時近いというのに、駐車場に車があり、観光客が数組いた。これには正直びっくり。
全国の滝ランキング10位に選ばれたこともあるという・・・
・・・このランキング、ほとんどが東日本なんだけど。
道を上り始めると茶屋の裏手が見える。
石垣で土木工事をした跡があるが、納涼桟敷か水車小屋でもあったのかな。
この滝にははるか昔来たことがある気がするのだが、まったく記憶がよみがえってこない。
途中、Y字分岐があったので左へ進んでみた。
ステージみたいな場所があり、滝は関係なさそうなので元来た道を戻る。
Y字分岐を右へ。
しばらく進むと滝が見えてきた。
全高の名だたる名瀑から比べると規模はかなりこじんまりとしているが、滝つぼが美しい滝だ。観光滝になるだけのことはある!
2月というのにそこそこの水量があった。夏はもっと雄大な景色が見られるかもしれない。
さらに道を進むと、車道に出た。
何か見えるぞ。
大仏だ。
思い出した!
以前、ここに来たのはこの大仏を見るためで、滝のほうへ行かなかったのだ。だから滝のあたりの記憶がなかったのだった。
彩色された不動明王。高さは6mくらいか。
やや色が褪せてきているので塗り直しが望まれる。
この大仏の前からは滝の落ち口がのぞけそうなのだけど、残念ながらよく見えなかった。
落ち口側にも茶屋の跡がある。
道を引き返して滝つぼのほうへ行ってみる。
滝つぼでの遊泳はご遠慮くださいとのこと。まぁ観光滝なのでしかたないか。
細い道を100mほど歩くと滝つぼへいける。
下から見上げた華厳の滝。
滝つぼの水は澄んでいてきれい。
(2023年02月06日訪問)