三富新田エリアから東へ6kmほど移動。荒川の氾濫原にある「
「川跡湖」とは蛇行する川の流路が変化したり、あるいは、人為的に直線化したために旧河道が取り残されて沼になった地形を言う。「三日月湖」というほうが聞き覚えがあるかもしれない。
荒川の右岸にこの地形がいくつか見られるが、びん沼はその中でも最大のもの。(写真はGoogleMaps)
きょうは前半で三富新田の台地を見てきたので、後半は対照的に川沿いの氾濫原や崖線も見ておこうという趣向だ。
とは言え・・・・・・地形があまりにも大規模すぎて、湖のほとりに立ってもさっぱりなのだ。「これが川跡湖です!」っていう、わかりやすい風景が見つけにくい。
学生時代から何度も来ているのに、いまだにびん沼のよい見せ方がわからないでいる・・・。
ドローンを持ってこないとダメかな、と初めて真剣に思った。
比較的ディープな雰囲気があるのは北半分なのだが、駐車しやすい場所がないのでとりあえず萱沼びん沼公園に駐車してぶらぶらしている。
ちゃんと見ようと思ったらけっこう広い範囲を探索しないとだめっぽい・・・。
このあたりは人を寄せ付けない地形なので自然も豊か。
日向ぼっこしている亀がいた。
公園の近くに珍しいものがあるので寄ってみた。
戦時中、この近くに火薬工場があり手榴弾を生産していたのが、敗戦で大量に廃棄されている場所があるのだ。
正確な場所を知りたければページ右上の地図をクリックしてほしい。写真の場所を地図上にマーカーを立てておく。
「四式陶製手榴弾」というもので、戦争末期に金属不足のために陶器製の手榴弾が各地で製造されていた。それが戦後、沼に投棄されたのがそのまま残っているのだ。
でも手榴弾拾いのシーズンは冬みたいで、いまは水かさが高くて探し歩けなかった。
これは破片で半分になっている。
手榴弾は基本的に、鉄片が飛び散ることで歩兵を殺傷するのだけれど、陶器製ではあまり効果もなかっただろうな。
どうもびん沼を紹介するには時間も準備も足りなかった。
いつかまた訪れて、じっくり見て回りたい。
(2022年04月12日訪問)