ときがわ町役場の入口で火の見櫓を見かけた。
現代では火の見櫓は消防ホースを干すために利用されがちだが、ここではホースを干すための柱は別にあり、火の見櫓とは独立している。
この火の見の特徴は、サイレンのホーンが気持ち悪いくらいにたくさん付いていること。
撮影したときは8方向かと思ったけれど、改めて写真をよく見ると9方向になっているようだ。
半端なようにみえるけれど、共振などど避けるために不均一な角度で設計されているのかもしれない。
想像だけど、以前は正午にサイレンを鳴らしていたんじゃないかな。
私が生まれ育った前橋市では正午に消防署がサイレンを鳴らしていた。そのとき消防署に近い場所にいると、相当うるさかったのを覚えている。ずいぶんむかしのことだ。今じゃ絶対に無理だよね。
防災無線もあるし、このサイレンが鳴ることはもうないのじゃないか。
ホースの乾燥もしていないし、この火の見櫓はシンボルとしての役目として残されているのだろう。
(2017年11月23日訪問)