ホテルを後にして、市内を走っていたら「防空壕入口」という看板を見かけたので車を停めた。
駐車場はなさそうだし雨は土砂降りだし、どうしようかと思って一度は通り過ぎたのだが、近くの広い場所があったので駐車して戻り、歩いて路地を入ってみた。
路地の奥は驚くべきことに駐車場になっていて、防空壕の入口はその一角にあった。
どうも別の方向(梅美人酒造の正面側)から車で入れるようなのだ。
防空壕の入口は手前に壁があり、爆風が直接吹き込まないように考えられている。
市民が自分で掘りましたっていうような穴ではなく、防空壕としてきちんと造られたことが想像される。
案内によれば四国で最初の防空壕ということらしい。着工したのは昭和15年(1941)5月とのこと。太平洋戦争の開戦が昭和16年(1942)だから、その1年前には着工していたことになる。その時点で本土が空襲されることを想定していたわけだから、開戦は必ずしも楽観ムードだけではなかったということがわかる。
内部は壁や天井はコンクリで造られていてかなり立派な造りらしい。近くの商店で鍵を借りると中を見学できるようだ。
(2008年09月14日訪問)