尾上製糸工場を見学させてもらえたのは偶然で、製糸工場探しがいつもとんとん拍子に進むということはない。
GoogleMapsストリートビューが日本中を網羅していなかった時代にはドライブマップなどを頼りに現地に行くしかなかったし、たとえストリートビューが整備されたとしてもネットで尾上製糸を見つけることはできない。現地に行ってみる以外に方法はないのだ。
やみくもに訪れてみて空振りに終わった場所も多い。
ここはそのひとつ。
JR大洲駅前付近、河野製糸所の遺構があるのではないかと想定していた場所である。河野製糸は明治時代を代表する製糸のひとつだった。
道路地図などの感じからすでに工場は残っていないようだったから、事務所とか職員住宅を主なターゲットとしていたのだけど、製糸に関係していそうな遺構は見つけられなかった。
工場は商業施設フジグラン大洲の北側、ハローワーク(職安)がある一角だったのではないかと思われるが、再開発されていて面影はまったくない。
時間も押していたので聞き込みはしなかった。
きょうは愛媛県であまり時間を使わず、別府の旅館に早めにチェックインし、紺屋地獄の泥湯を堪能するつもりだ。
(2011年08月06日訪問)