観音寺の裏山には所属のはっきりしない仏堂がいくつかある。
たとえば観音寺から石段を登り切った左側にあるのが、弁天堂。
観音寺の本堂に弁財天があるって書かれていたから、このお堂も観音寺の管轄下なのだろうか。
そして、弁天堂のさらに隣りにあるのが円通閣という建物。江戸中期の建物というが、最近移築されたのか、補修されたのか、見える範囲の部材はとても新しい。
案内板によれば、中国蘇州の寒山寺の楼閣を模して造られたとなっているが、寒山寺観たことない大工が想像で建ててるよね! 全然寒山寺っぽくないんだけど!
この建物は大勝院というお寺の楼門だったという。大勝院は廃寺のようなので、この場所にお寺があったのだろうか。
案内板によれば漢学者、唐橋世済らの文人が集うサロンとして使われたという。
こうした建物は当サイトでは「観月殿」と分類している。また、構造的には「
埋門は基本的には城郭に使う門で、お寺の門ではないですな。
このあたりからは寺町の寺を見渡せる。
寺町の寺々をすべて観たいところだが、さすがにもう宿に向かわないとヤバい。駐車場に戻らなければ。
墓地の中の路地を通って駐車場方面に戻れそうだ。
途中に白壁のある家があった。
もと塔頭かもしれない。
(2011年08月07日訪問)