朝、大洲の町並みを散策していたとき肱川の川の中で作業をしている人々がいた。
川の中に竹の棒を打ち込んでいる。
声をかけて尋ねてみたら「瀬張り」という肱川の伝統漁法の仕掛けを作っているということだった。
この仕掛けで落ち鮎をおどして、仕掛けの上流側に魚が溜まるようにし、投網で獲るという漁だという。
町並みの散策のあと、沈下橋を見るために戻ってきて、もう一度仕掛けを見てみた。
もう竹の杭の打ち込みは終わっていて、誰もいなかった。
仕掛けは長さ100mくらいはあり、けっこう大変な作業だったろうと思う。
実際に漁が行われるのは後日のようだ。
瀬張りは川幅全体をふさぐのではなく、一部分は切ってあって鮎が通れるようになっている。
(2011年10月09日訪問)