大洲市街の西部、大洲城の縄張り内に市のコンサートホールがある。
名前は大洲市民会館。
昭和43年(1968)に建てられたRC造の建物だ。
正面から見て右半分が大ホール、左半分が小ホールや会議室になっている。
そのデザインはいかにも昭和の大型建築というオーラを放っている。ジャンルからいえばポストモダンだと思うが、かなり大味。
建築から43年たっていてぼちぼち建て替えが必要な年齢だ。
こうした大味な感じの昭和の建築物って消えていく運命しかないのかな。これはこれで時代を語ることができる意匠だと思う。
この無駄に高低差があるアプローチも、一時はおしゃれな空間ととらえられていた時代もあった。
現代ではバリアフリーの観点から、こんな設計にはならないだろう。
(2011年10月09日訪問)