昨夜は高知市内で皿鉢料理を堪能し、土佐市に宿をとった。普通ならばそのまま高知市と周辺を観光するところだが、今回の旅の主な目的地は九州。高知県では⿓河洞と藤村製糸を訪問することだけが最低限の条件だったのでもう目的は達した。
きょうは移動日としてどこにも立ち寄らずに宮崎市を目指す。高知県の西端宿毛港からフェリーで大分県の南端佐伯まで渡り、そこから宮崎市まではかなりの距離になる。しかも今夜は宿を予約していないから、飛び込みで宿を探さなければならない。
高知県内はてきぱきと通過したいところなのだが、少しだけ寄り道をして四万十川沿いを走ってみることにした。足摺岬方面には過去2回来たことがあるのだが、一度は国道56号線で海岸沿いを通り、二度目は遅い時間帯に四万十川沿いを通っただけだったので、明るい時間に走ってみたかったのだ。
そこで、四万十町から国道56号線を外れて四万十川沿いに山に分け入り、四万十市まで、四万十川の下流部分を川沿いに走ることにした。
四万十町から四万十市まで国道56号線を走れば45km・1時間。四万十川沿いの国道439号線を通ると90km・2時間のルートになる。1時間余計にかかるが、きょうはそれ以外はいっさい目をくれずに走るつもりなのでなんとかなるだろう。
四国の南側は四万十帯という地質で、山並を見てどちらが上流なのか下流なのかわかりにくいという印象を私は持っている。そういう地形の中、四万十川は山中を蛇行しながらかなりの市町村を通過しているので、個人の感覚では、よくいう「最後の清流」というイメージではない。
四万十町から川沿いの道に入り、しらばらくいくうちに沈下橋が目に入った。
先を急ぐ旅だからすべての橋を見ていくというのは到底無理なのだが、アクセスしやすそうな橋があったので休憩をかねて立ち寄ってみることにした。
橋の名前は上宮橋。上宮沈下橋という呼び方もあるようだ。
ちょっと解像度を高めのワイド写真を貼り付けてあるので、拡大して見ていただきたい。
コンクリートの剛構造の沈下橋で、欄干がないタイプ。
多くの人が四万十川の橋というと思い浮かべるやつだ。
橋長や約90m。長い沈下橋だ。
歩いて対岸まで渡ってみた。
橋の上から川面を眺める。
岩が目立つ。
水は清流という感じではない。綺麗ではあるけれど。
ネコヤナギの花が咲いていた。
四国の山里はもう春なのだ。
(2012年03月20日訪問)