高千穂三代橋

コンクリートアーチの上に石積みで作られた橋。

(宮崎県高千穂町押方)

写真

高千穂峡の遊歩道を歩くと、北の外れに古びた石造アーチ橋が見える。この場所からは年代別に3つの架橋を同時に見ることができる。

石造橋は神橋(しんばし)といい、遠目には古そうに見えるけれどアーチ部分はコンクリートでその上に石積みをしてある。景観に配慮したのだろう。作られたのは昭和22年(1947)で、文化財的の範疇には入らない。

水色のアーチ橋は昭和30年(1955)年に架けられた2番目の橋で旧国道218号線、奥に見えるのは平成15年(2003)に架けられた新国道218号線だ。3種類の構造の異なるアーチ橋は時代が下るにしたがって大スパンになっている。架橋技術の進化を物語る風景で、とても興味深い。

(2012年03月22日訪問)