天岩戸神社西本宮

本殿が天岩戸。でも、見えない。

(宮崎県高千穂町岩戸)

高千穂町は古くから天孫降臨の地と伝えられてきた。つまり天上の神が地上に降りた場所ということだ。

物語によれば、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫、瓊々杵尊(ににぎのみこと)が地上に降り、木花咲耶姫(このはなさくやひめ)を娶って子をなす。瓊々杵尊から見てひ孫にあたるのが神武天皇ということである。

その天孫降臨の物語とは別に、天岩戸の物語はよく知られている。天照大神が弟の素戔嗚尊(すさのうのみこと)の狼藉に憤慨して、洞窟(天岩戸(あまのいわと))に隠れてしまい世界が暗黒になってしまう。困った神々は一計を案じ、岩戸の前(天安河原(あまのやすかわら))で宴会を催し、天照大神が気になって戸を開けたところを力づくで連れ出して日照が戻るというもの。

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単純に整理しようと思うと、天岩戸の物語は天孫降臨の物語よりも先ということになるのでこんがらがるのだが、そこは気にしてはいけないポイントなんだろう。

これから訪れる天岩戸神社は、その物語の舞台となったという売り込みの神社である。ちなみに私が住んでいる徳島県にも天岩戸とされる場所がいくつかある。

案内板のスポット全部は見られないので、西本宮、天安河原、東本宮を見ることにした。

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神社の前には門前町があるが、現在土産物屋として営業しているのは3~4軒で、ほかのお店は美容院とか電器屋など生活のための商店だ。

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無料駐車場が一の鳥居の前にあり、あまり歩かなくてすむのがありがたい。

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木立の中の砂利道を少し歩くと、宝物館や社務所があり二の鳥居になる。

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二の鳥居を過ぎると、まさに神域という感じの空間になり、左手には末社と水盤舎が並ぶ。

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右手は板塀が続き、神門の八脚門がある。

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神門を入った正面には神明造りの拝殿がある。その両側の妻入りの建物は神饌所かな?

拝殿の背後に本殿はなく、谷川になっている。その谷川の対岸に天岩戸とされる洞穴があるというが、周囲は禁足地になっているためにその様子を見ることはできない。幅35mほどの洞窟で土砂に埋もれているということだ。

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拝殿の内側から遥拝することもできるような案内板があった。

でも樹の様子からして、対岸が見えることはないだろう。

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拝殿の左側には神楽殿と称するものがあった。

これ昔はお寺の建物だったのが、廃仏毀釈で神楽殿ということになったんじゃないかな。

(2012年03月22日訪問)

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