宮迫東石仏の駐車場から、市道を南西へ150mほど行ったところにもうひとつ磨崖仏がある。宮迫西石仏だ。
わずかな距離だから、宮迫東石仏の駐車場から歩いてもいいけれど、行ったら帰る時間もロスになるので150mを車で移動。西石仏にも専用の駐車場がある。
道から石段を登ると崖に接合した覆屋が見えてくる。
石段はけっこう段数があるので、息切れしてしまう。
こちらも東石仏と同じ3体の仏像になっている。
東石仏と同様に、中央に釈迦如来を配した三尊仏形式の変則型ではなかろうか。右は印相から阿弥陀如来と思われるので、左は消去法で薬師如来か。
像の前には謎の溝や穴があるのも東石仏と同じ。彫られたのは鎌倉時代と考えられているという。
立体的な彫り込みがすごかった東石仏にくらべ、こちらは趺坐部分の厚みがやや少ないし、肩や上腕部も壁面から浮いていないので、全体的に薄く感じる
やはりかつてはお堂があって、崖のくぼみが堂内の内陣になっていたのではないか。
左側の方にもなにやらくぼみがある。
崖に日焼けの跡が付いているから、何かが並んでいたのは間違いない。でも仏像だとしたらいったいどこへ持ち去られたのか。
崖を掘り残して柱にしてあるのが面白い。
文化財の看板。
(2012年03月25日訪問)