鮒川の揚水水車

実用水車か趣味水車か判断がむずかしい。

(大分県豊後大野市緒方町鮒川)

写真

次の目的地へ向かう途中、道ばたに揚水水車が置かれていた。

山陽地方などでよく見る、鉄製の実用揚水水車がシーズンオフに取り外されている風景だ。

写真

でも、よく見ると水輪に「水車の里」という文字が鉄筋で造形されている。

水車好きのオーナーがマイ水車を作ったのか?

立地的にはいかにも揚水水車がありそうな場所なんだけれど、実用なのか趣味なのか判断しにくい物件だった。

写真

水車はこの位置に掛けられているのだろう。

奥に水受け枡が置かれている。揚水された水は、岸の草地の部分に置かれたパイプを通って奥の水田に導水されると思われる。

ただし、水田と揚水の高低差も少なく、田植え時に十分な量の水が用水路に流れれば、水車がなくても田に水を入れられそうだ。

(2012年03月25日訪問)

山の向こうから水を引け! 地図と地形でわかる日本の川と流域外分水

単行本(ソフトカバー) – 2024/9/26
三橋 さゆり (著)
なぜこの地域が豊かな水田地帯になったのか。なぜこの地域に工業が発展したのか。それらを「育てた」水の分配を、豊富な地図と写真で、わかりやすく解説します。

amazon.co.jp