龍源寺

街中の寺で三重塔があるという珍しい風景。

(大分県臼杵市平清水)

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日が変わって旅の9日目。きょうは臼杵、大分市エリアで主に磨崖仏を見るつもり。

駅前のビジネスホテルに宿泊し、最初の磨崖仏へ向かうが、市街地に三重塔のあるお寺があったのでお参りしていく。

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お寺は浄土宗、龍源寺。

臼杵市は城跡も残る城下町で寺町を中心として町並み散策もできそうなのだが、今回は市街地散策はせずに出立する。

でもさすがに三重塔くらいは見ておこう。

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山門は袖塀付きの四脚門。

山門を潜って正面は本堂。

本堂は欅造りで比較的新しそう。大正~戦前くらいか。

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本堂の右側には玄関、庫裏。

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山門の右側には鐘堂と、拓蔵稲荷大明神という鎮守社。

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本堂の左側に三重塔がある。

背が高く、軒の出が浅い感じ。屋根は桟瓦葺きなのだが、各層の平部分に2列だけ本瓦が葺いてある。

奈良の大和棟造りの民家で、桟瓦葺きの切妻屋根の端にだけ本瓦を2本載せるような意匠はあるけれど、平部分に載せるのってちょっと見たことがない。これ、どういう意図なんだろう。

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文化財の案内。

県文に指定されている。

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山門の左側には地蔵堂、六地蔵堂。

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本堂の左横にも地蔵堂がある。

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本堂の裏側は丘陵になっていて、墓地の一部は山の上のほうに続いている。

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古い町の商店街の中にお寺って言われて、こういう風景を思い浮かべるいことはまずない。嘘臭いくらいの風景だ。

そのくらいインパクトのある風景だと思う。

(2012年03月26日訪問)