2008年のゴールデンウイーク。このころ私は群馬県の稚蚕飼育所巡りが佳境に入っていた。ちょうど、榛名山北東麓、安中・松井田・妙義の調査をしたのがこの連休だ。徳島県↔群馬県は自家用車で移動するが片道に1日が必要。5月3日深夜~5月4日の午前を群馬→徳島への移動日として、連休の最終日5月5日は休息日に当てるつもりだった。
でも連休の最後を寝て過ごすのももったいないので、近場の「しろとり動物園」に遊びに行くことにした。動物園からの帰り、国道318号線沿いにタバコ畑を見かけた。

これは黄色種の畑と思われる。作付け面積は推定約50アール。植えられていた場所は、土地改良事業がされた大面積の棚田だ。
タバコは特別にめずらしい作目ではないし、国道318号線の徳島県側はタバコの有力産地だからいくらでもタバコ畑を見つけることができる。
でもありふれたものだからと素通りしていては、いつか写真を撮っておくべきだったという時が来るかもしれないので、少し無気力に撮影だけしておくことにした。

5月5日の段階でタバコがけっこう成長していることを考えると、昨年コメを育てた後は冬物野菜でも育て、この春から夏にかけて葉タバコで利用してコメは育てず、タバコの後に葉物でも作って来年からコメという輪作なのだろう。
コメ→コムギの二毛作では、タバコが入る余地はなさそう。

タバコはナス科で連作障害が出やすい作目なので、輪作が基本だと思われる。八千代の農家で黄色種には広い土地が必要と言っていたのは輪作のこともあるのだろう。
タバコは高さ2mほどには育つ大型の作物だが、株間はけっこう密着して植えられている。マルチは中央が透明の黒色マルチだった。
(2008年05月05日訪問)