上横峯という行き止りの集落へ来てみた。
上勝町には平成版日本の棚田百選に選定された樫原の棚田のほかにも棚田の集落が多い。(令和版ポスト棚田百選では、ほかに市宇、田野々(堂平)、八重地、府殿が追加で選定。)
だが上横峯はそういったムーブから外れたただの小さな集落だ。
ちょうど田に水が張られて、田植えの準備が進んでいた。
百選などに含まれていなくても、きちんと耕作された美しい棚田だ。
法面はほぼ石垣。
田んぼは東向きの尾根に作られていて、空が広い。
集落のどん詰まりに小さな辻堂があった。
気になるのは、水盤が水車小屋の搗き臼の再利用になっていること。
かつてこのあたりに水車小屋があったのではないかと思われる。
中を覗いてみた。
六部大権現、地蔵菩薩、不動明王の3柱が祀られていて、じっくり向き合えるようにソファーが設置されている。
なんか懺悔室みたい・・・。
辻堂の右側には小さな鎮守社があった。
(2003年05月24日訪問)