大久保水車小屋

上流で見た水車小屋が移転したのかも。

(徳島県神山町神領西大久保)

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とりあえずきょうは山里の春を堪能するつもりだったので、少し景色でも・・・。

春爛漫に花が咲きほこるには1週間早かったみたいだ・・・あれ!? 水車小屋あるじゃん!

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さっき水車小屋の跡を見つけた谷川へ続く道のすぐ下にあったのだけど、道を通ったときには気付かなかった!

近くでよく見てみよう。

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何というか・・・全国の棚田に補助金で新設される水車にありがちな風景とでもいえばいいのかな。

新しいから余計にそんなふうに見える。

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定礎を見ると、去年できたばかり。

  • 中山間地域活性化支援事業
  • 山間地域活力あふれる交流促進事業
  • 棚田頭景観整備事業

3つの補助金の相乗りによる箱モノ事業。

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設置場所はというと、不自然な空き地ではあるのでかつてはここに何か小屋でもあったかもしれないと思わせる立地。

ただ川と水輪が近い高さにあるので、大雨でこの川の水量が増したとき水輪や小屋に被害が出そうな感じの不安を感じさせる。

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導水はかなり不自然で、パイプを木箱でカモフラージュしているが、増水したらひとたまりもないような設置方法。

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パイプは水輪の軸付近を通過して、L字型に折り返して水位を上げてから上掛けで水輪の上に掛かる。

ちょっと理解に苦しむ掛けかただ。

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水輪の回転方向は、導水に対して逆転。

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軸の反対側。

軸にベルト車が取り付けてある。

去年出来た水車にしてはこの部品だけやけに年季が入っている。

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内側を見ると、籾摺り機と思われる機械に接続していた。

この水車は籾摺りと精米の両方ができる実用的な水車小屋なのだ。

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臼は搗き臼が2つ。

臼も現代の石屋さんに発注したにしてはハツりかたがやけに粗い。それに下ろしたてにしては黒ずんでいる。

もしかしてさっき見た水車小屋にあった搗き臼を回収してここに再利用したのか?

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この水車のある一体は棚田地帯で、谷川が大きくカーブして島みたいに見える棚田がある。

(2005年04月03日訪問)

日本初水車の作り方の本 (小学館文庫 G よ- 2-1)

文庫 – 2000/7/1
吉田 燿子 (著)
富山県城端町の水車大工による懇切丁寧な解説をもとに、水車のしくみと作り方を詳しく図解。

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