山里の春でも見に行こうかと神山町へ出かけてきた。村の中心地神領から少し谷に分け入ったところにある「大久保の乳イチョウ」でも見ようと来たのだけど、まだちょっと季節が早かったか。
まだまったく芽吹いていなかった。写真中央やや左の奥に見える巨樹がそれ。
そのままこの谷の奥へ分け入ってみると、谷底に水車の水輪が落ちているのが見えた。
このあたりはもう人家もなく、しかもこの道は谷川の先でおしまいになっていてどこにも抜けていないから、普通ならこの道に踏み入ることなどないのだけど、気まぐれで入ってみてよかった。
念のため車をとめて、水輪の側まで降りてみる。
よく見ると水輪だけでなく、心棒も転がっていた。
ほぼ河原に近い場所なので、川の増水で倒壊したのかもしれない。
この場所に小さな水車小屋が建っていたのだろう。
丸い穴が2つ空いているのは、搗き臼を誰かが回収した跡なのだろう。だとすれば、まだこの水車小屋が壊れてからあまり時間は経っていないはずだ。
水車にかける水は谷川の水ではなく、少し上流から棚田に水を引いている用水路から落としていたのだろう。
こんな谷川の人家がないような場所に水車小屋があるというのは発見だった。
水車小屋の跡地でアワマイマイの殻を見かけた。
日本最大のカタツムリといわれるが、生体であまり大型のものは見たことがない。
この殻は私が見たアワマイマイでは大きいほうだ。
(2005年04月03日訪問)