日帰り温泉で宿泊もできる神山温泉ホテル四季の里。この温泉施設から川の対岸に水車小屋が見えるので行ってみることにした。
見るからに補助金で作った風景にそぐわない水車小屋なので、いままで近くで見たことがなかったのだ。
建物は土蔵造りの大壁で、屋根スレート板葺きの宝形造り。
どうにもね、まずデザイン的にダメ出ししてしまう。
ほとんどの水車小屋は切妻屋根で、ケラバの下に水輪を納めるというパターンが多いのだが、この水車は軒よりも水輪が高いから屋根に水がかかりそう。
そして最もいただけないのが、水輪への導水に無理があること。
私は水車小屋の面白さは自然の高低差を利用してエネルギーを生み出すことだと思っているので、導水が不自然な水車小屋はどうしても評価が下がってしまう。
こうした観光目的の補助金水車を作るにあたって、公園という立地が条件になるのであれば、せめて外観だけでも保守的にしてほしい。難しいことじゃないと思うんだけど。
水輪をここまで大きくする必要もないし、普通に切妻屋根でいいじゃない。
内部は搗き臼╳3。
横に排水路がるのでこの水路に水輪を入れて、もっと低い位置から水を掛けてもよかったのではないか。
とにかく色々な点で納得できない水車小屋だった。
公園から見た近隣の風景。
(2005年04月03日訪問)