徳島から高地へ通じる国道32号線とJR土讃線は池田町からずっと吉野川をたどるが、大豊町で吉野川を離れ、支流の穴内川の先行谷へ入っていく。
精霊流しの会場を特定しようと、穴内川の右岸道路を辿っていたら、いつのまにか川から離れて山の上に出てしまった。道を間違えたのだ。
Uターンしようとしたときにせっかくなのでそのあたりの棚田の写真を撮ってみた。
なのでここは特に有名な棚田ではないのだけれど、1枚1枚が狹く、手のかかっている田んぼであって、見どころはあると思う。
狹いところは3~4畝しか植えられない。
こういう田んぼって、手植えだよね? こんな三日月型の圃場で田植え機を切り返せるとも思えない。
田んぼの中にある農具小屋。
農具小屋やポンプ小屋って、実は好きな風景なのだ。
観光のために造られた水車小屋より、実用のための小屋のほうに美しさを感じてしまうから。
恐ろしく急な段畑。
家から耕作しに斜面を登り降りするだけで息が切れそう。
先祖代々守ってきた田んぼだ。もし耕作をやめてしまえば、二度とこんな厳しい農地が造られることはないだろう。
(2005年08月16日訪問)