先ほど紹介した星神社への入口に、JR土讃線の土佐北川駅がある。
駅の目印はバスの待合室と電話ボックスのみ。看板もない。無人駅とはいえもう少し何か目印があってもいいのではと思う。
では駅のほうへ行ってみよう。
実はこの駅、鉄橋と一体化しているのだ。
横を流れる穴内川は先行河川だから、両側は険しい谷で平地が少ない。最初の土讃線はたびたび土砂災害に見舞われた。そのため危険区間がトンネルになり、路線が付け替えられ、その際、駅が土砂災害を受けにくい鉄橋上に移転したのだった。
狹いキャットウオークを通って橋梁に向かう。
橋の名前は「第三穴内川橋梁」。構造はワーレントラス。
途中で駅の入口がある。
左側の通路はそのまま橋の歩道になっている。つまりこの鉄橋は鉄道橋にもかかわらず歩いて渡ることもできる。
駅の通路に入ると、プレハブの待合室があるが、券売機や改札などはない完全な無人駅だ。
ホームへ上がってみる。
ホーム入口。
切符入れがあった。
土讃線は単線なのだが、この駅は島式1面2線のホームになっていて、列車の交換ができる。なのでローカル線の無人駅としてはかなり立派なたたずまいだった。
(2005年08月16日訪問)