美馬西部共立火葬場

火葬炉3基の火葬場だった。

(徳島県つるぎ町貞光白村)

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捨子谷からの帰路、山道から枝道があってその先に火葬場があったので入ってみた。

火葬場への枝道はとても狭く、前方から車が来たら離合できないのではというほど。なんでこんな狹い道にしたんだろう。

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電気の点検でもしていたのだろうか。扉が開いたままになっていたが、なぜか人はいない。

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こういう火葬場も貴重になったので、せっかくなので中を見せてもらおう。

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あれ? 炉が1基稼働している。

でも駐車場には車がないし、葬式をやっている感じでもない・・・。

無縁仏の火葬でもしているのだろうか。

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むかしの火葬場ってどこもこんな感じで「これから燃やしますよ」っていう感じが生々しかった。現代の斎場は無味無臭というか、見ていないうちに故人がどこかに消えるみたいで、心に沁みるものがない。

インターネットの地域掲示板にこの火葬場のことが書かれていたが、喪主が百円ライターで点火していたということだ。

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炉の裏手。

なぜか塩化カルシウムの袋が積まれていた。

四国でも山間地は雪が降るので融雪剤として必要なのだろうか。あるいは、火葬の際に霊砂等の用途で使われるものなのだろうか。

この火葬場は2015年ごろには吉野川沿いに移転して、「せせらぎの風」という施設になった。

(2009年07月11日訪問)

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