私が川の魚を見に行くのは勝浦川の水浴場が多い。でもたまには違うフィールドに行ってみようかと、県西に来てみた。
吉野川の右岸の支流には川田川、穴吹川、貞光川、半田川があり、それぞれ渓口集落をもち、流域面積も広い堂々たる河川だ。どの支流も私なりによくイメージできる地域だ。
だが三加茂町を渓口集落とする加茂谷川は、サイトの記事では加茂山の丹田古墳の集落や加茂農村公園を書いているくらいで、ほとんど足を踏み入れたことがない。私にとっては盲点のような川なのだ。きょうはこの川を見よう。
加茂谷川は他の支流に比べると勾配が強く、吉野川に合流する河口付近は落差工の連続。ちょっと水浴びしようというような川ではなかった。
それでも国道192号から5kmくらい谷に分け入った新田神社の近くで川に入れる場所を見つけた。
水中の様子。
水がよどんだ淵などはなく、水量も少ないのでゆったりと浮かびながら魚を見るというような場所ではなかった。
川底は石だが、他の川に比べて小魚が少ない感じがする。
主な魚は渓流魚のアメゴ。
岩陰に隠れてじっとしている。
いままでアメゴは流れの強い場所や小さな滝の落ち込みなどで見ることが多かったが、こんな行動もあるんだ。
アユ。
釣りをしない私にとってはアユは、吉野川の本流とか海部川とか、河原が広い河川の魚というイメージだが、こんな渓流にもいるのは意外だった。
下流には落差工が続くので、海から遡上できそうにないのだが、漁協が入れているのか?こんな上流部分で?
蛇のヤマカガシみたいな模様のヨシノボリの仲間。
レンガ色のサワガニ。
サワガニってずいぶん色の違いがあるな。
結局、加茂谷川はあまり水遊びするには楽しくなく、20分くらいで川から上がった。
近くにあった新田神社のお旅所。
新田神社には行かなかったが、せっかくなのでお旅所だけ写真を撮っておく。
(2008年08月03日訪問)