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阿波國すきま漫遊記 第8話 海や川の生きもの

徳島の川で行われているモクズガニの漁、そのほか、徳島の川や海の生きものについて少しだけ紹介する。

広域地図

朝晩の空気が涼しく感じるようになり、田のあぜに彼岸花が咲くころ、徳島の川ではモクズガニ取りが盛んになる。モクズガニは甲羅の大きさが10cmにもなる川のカニだ。

モクズガニは海で生まれ、生長すると川に遡上して淡水域で大きくなる。数年で親になると、海にくだり産卵して一生を終える。モクズガニが捕れるためには中流域までに可動堰やダムがないことが重要であり、川の生態系がしっかりしている証しでもあるのだ。

私がモクズガニ漁を見せてもらった神山町は河口から30km以上もある。カニがあの小さな足で山奥まで歩いて遡ってくるとは、なんといじらしくて神秘的なこではないか。

モクズガニの漁についてはわずかしか書くことがないので、徳島の川や海の自然について私が見たものをあわせて紹介しようと思う。